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【印象材】 3. ゴム質印象材 ②ポリサルファイドゴム印象材・ポリエーテルゴム印象材

印象と模型製作

ポリサルファイドゴム ポリエーテルゴム について

今回は、ゴム質印象材に分類される、シリコーン印象材以外の「ポリサルファイドゴム印象材」「ポリエーテルゴム印象材」について学習していくよ。

ポリサルファイドゴムって、聞いたこともないよ。なんだろう?

ポリサルファイドゴムもシリコーンゴムのように、ゴムの一種だよ。

ポリサルファイドゴム印象材は、今から約70年前、1950年頃から使われるようになった印象材だよ。でも、硫黄いおうの悪臭がしたり、硬化するまでに時間がかかってしまうなどの欠点があったんだ。

現在は販売されていないよ。

そんな歴史があったんだね。

そう言えば、「硫黄」って温泉に行くと書いてあるよね。体には良いんだろうけどさ、あの、卵の腐ったような匂いがぼくは苦手だな。

 

ポリエーテルゴムは?

 

ポリエーテルゴムも、ゴムの一種だよ。

ポリエーテルゴムは、ゴムだけど硬化すると硬くて、水となじみが良い(親水性しんすいせい)という特徴があるよ。こちらも、今は、日本ではあまり使われなていないよ。海外では使われているみたい。

 

この、水となじみ易い性質を生かして、水となじみの悪い(疎水性そすいせい)シリコーンゴム印象材に加えられて使われている製品もあるよ。

なるほど。口の中は水分だらけだから、水となじむ性質は印象材には大切なんだね。

今の話を聞くと、ゴム質印象材の仲間は3種類だけど、実際によく使うのはシリコーン印象材だけなのかな。

ポリサルファイドゴム印象材ってどんな印象材?

【その1】弾性印象材の不可逆性印象材である。
【その2】縮合重合で硬化するため、硬化後に寸法変化がある。

日本で発売されていたポリサルファイドゴム印象材「GC シュールフレックスF」

ポリエーテルゴム印象材ってどんな印象材?

【その1】弾性印象材の不可逆性印象材である。
【その2】シリコーンゴム印象材と比べて、弾性ひずみが小さいので、アンダーカットの大きい印象には使えない。義歯の印象など、適した症例に用いる。
【その3】付加反応で硬化し、副生成物を生成しない。そのため、重合収縮が少なく、寸法安定性に優れる。
【その4】水に触れると、吸水膨張を起こす性質を持つ。

日本で発売されているポリエーテルゴム印象材「3M™ インプレガム™ ペンタ™ ソフト リフィルパック 」

https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/company-jp/all-3m-products/?N=5002385+3294579596&preselect=8713393+8723691+3293786499&rt=rud

ポリエーテルゴム印象材の硬化のしくみ

ポリサルファイドゴム印象材とポリエーテルゴム印象材は、シリコーンゴム印象材と同じく2種類のペーストを混ぜ合わせることで硬化させます。

一方をベース(base : 基剤きざい)、もう一方をキャタリスト(catalist : 触媒しょくばい、反応を促進させる物質)と言います。

ここではポリエーテルゴムの成分を硬化機構きこう(しくみ)を紹介します。

ポリエーテルゴム印象材の成分と役割(一例)

成分ベース/キャタリスト役割
ポリエーテルゴムベース主成分
シリカベース/キャタリスト充填剤(フィラー)
ベンゼンスルホン酸エステルキャタリスト主成分
グリコールエーテルベース/キャタリスト硬化時間調整

ポリエーテルゴム印象材の硬化のしくみ

  1. キャタリストとベースを混合する。

  2. キャタリストのベンゼンスルホン酸エステルが働くことで、ベースのポリエーテルゴムは、グリコールエーテルの触媒作用で、化学反応が起こる。

  3. 付加反応が起こり、架橋構造かきょうこうぞう(網状の構造のこと)ができ硬化する。

本日は短いですが、ここまでにしましょう。

次回も引き続き、印象材について解説していきます。

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